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2020年09月23日

【環 境】花王とライオン 容器資源循環推進に向けてリサイクリエーション活動の協働


花王とライオンは、プラスチック包装容器資源循環型社会の実現に向けて、フィルム容器のリサイクルに協働して取り組む。

これまで花王は「リサイクリエーション」(※) を通じて、循環型社会への新しいシステム・ライフスタイルの提案を進めてきた。ライオンも循環型社会への貢献とリサイクルする取り組みを推進している。両社はプラスチックの資源循環をねらって消費者と協力し、これまでゴミにしかならなかった使用済みのプラスチックを回収・リサイクルする実証実験を行ってきた。

しかしながらフィルム容器リサイクルの規模を拡大して継続していくためにはさまざまな課題が存在する。特に、つめかえ製品のフィルム容器は複合素材のため単一成分のみの分離が難しいうえ、メーカーによって使用しているプラスチック素材や設計が異なり、そのリサイクル素材をフィルム容器などの製品に再生する場合に多くの制約がある。そこで花王とライオンは資源循環型社会の実現をめざし、フィルム容器のリサイクルに企業の枠を超えての取り組みを開始する。

リサイクルを加速させるためには、回収の基盤となるしくみの構築とリサイクル技術の開発が不可欠であると同時に、製品使用後のプラスチック容器の分別など、消費者を含めたステークホルダーとともに社会の意識を変えていくことも必要になる。そのために以下の4つの活動を進めて行く。

1) 消費者、行政、流通との連携による、フィルム容器の分別回収のしくみの検討
2) 幅広い製品への利用や消費者の分別回収のしやすさに配慮し、かつ企業間あるいは業界の垣根を越えて共通利用が可能なリサイクル材料・容器の品質設計の取り組み
3) 共同で回収・再生したリサイクル材料の活用方法の検討
4) リサイクルに対する消費者の理解・協力を深めるため、普及促進・啓発活動の取り組み

今後は、リサイクリエーション活動を継続しながら、フィルム容器から再度フィルム容器に再生する水平リサイクルをめざし、フィルム容器リサイクルの社会実装を進めていく。

※ リサイクリエーション
使い終えたものを再び資源に戻す「リサイクル」と、新たに価値を創造する「クリエーション」を合わせることで、従来のような同じモノに戻すのではなく、より楽しいモノ・よりよいモノを創り出す、アップサイクルのこと

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】