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2020年09月15日

【知 識】日本工営とTTES 橋梁点検業務のワンストップサービス提供を目指し提携


日本工営とTTESは老朽化した橋梁の耐荷性のチェックから、橋梁点検や診断、対策など橋梁維持管理を大幅に効率化するサービスの共同開発を目的に業務提携を締結した。

インフラ老朽化による維持管理業務、特に橋梁では全国に70万橋あるうちの約90%が地方公共団体の管轄であり、5年に一度の点検義務化が定められているため、人手不足、点検の効率化および点検精度の確保が地方公共団体の大きな課題となっている。これまで日本工営とTTESは各社で橋梁の維持管理サービスを手掛けてきたが、橋梁点検の簡素化・効率化ニーズに応えるため、TTESが持つ独自の計測・モニタリング技術と、日本工営が持つ計測・モニタリング結果の評価技術を組み合わせた橋梁点検診断サービスのワンストップビジネスモデル構築と、モニタリング・評価技術の高度化を目的として業務提携した。

両社の強みを活かし、橋梁の耐荷性を安価かつ簡単に計測・評価し、橋梁の維持管理を効率化する技術開発・サービス提供を行う。これまで橋梁の耐荷性のチェックには、コンクリートコアを採取して圧縮強度を把握するなどの破壊試験や、超音波などを入射して、劣化を検出する非破壊試験等の詳細調査が必要で時間と費用がかかっていた。今回開発するサービスでは、計測機器を橋面に設置し、荷重車であるトラック等の通過時のたわみを計測することにより10〜15分程度の簡単なステップで、誰でもたわみ計測作業が完了できる仕組みを構築する。この計測結果をクラウド上に集積し、ICT技術を用いて解析、耐荷性を評価するまでをパッケージ化したサービスを提供する。業務の大幅な簡素化と効率化により、複数の橋梁の有益な情報を大量に集積、比較できるため、どの橋梁の対策や補修を優先すべきかの順位決定をサポートする。2020年度中のサービス提供開始を目指し、将来的には対象橋梁の拡張や計測データ分析の信頼性向上を図り、人手不足や維持管理費用の高騰などの課題解決や不慮の事故につながるリスクを世界各国においても低減していくことも目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識