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2020年09月11日

【知 識】住友商事 医療用アプリの開発を行うサスメドと資本業務提携


住友商事は医療用アプリの開発や開発基盤の提供を行うサスメドと資本業務提携した。医療用アプリはデジタル技術を活用して特定の疾患の治療を行うソフトウェアで、生活習慣病や中枢神経系疾患など、既存の医薬品による完治が難しく、本質的な回復のためには生活習慣の改善や認知や行動の変容がより効果的とされる疾病の治療に効果があると期待されている。医療用アプリは医療機器として医師が処方するものであり、薬機法に則った承認取得後、保険適用も見込まれている。

サスメドは医療用アプリやブロックチェーン技術、AI自動解析システムの医薬品や医療への応用を通じ、医薬と医療のデジタルトランスフォーメーションを推進している。不眠症向けの医療用アプリの開発を進めており、日本に約600万人いるとされる不眠症患者への継続的かつ効率的な治療の提供を目指すとともに、他の医療用アプリの開発も行い、医薬品の過剰摂取防止や医師・看護師の負担軽減の実現に取り組んでいる。また医療データの安全性や信頼性の担保に繋がる、データ改ざんやなりすましを防止するブロックチェーン技術や、データ分析の効率化やコスト低減が期待されるAI自動解析技術などの特許技術を保有し、これらの技術を活用したデジタル服薬指導、臨床開発支援システムの開発・提供を行っている。

住友商事は100パーセント子会社の住商ファーマインターナショナルを通じて医薬品の研究、開発や製造を支えるさまざまなサービスを提供するほか、米国において製薬事業に参画している。今後、サスメドとの協業などを通じ医薬ビジネスをデジタル領域に拡大し、製薬事業も含めた事業展開を検討する。また住友商事の総合力を生かし、デジタルマーケティングやヘルスケア分野など多方面での付加価値提供および事業化を検討する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識