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2020年09月04日

【環 境】花王 ワンウェイプラスチックの水平リサイクルに向けモデル事業の実証開始


花王は東京都による「プラスチックの持続可能な利用に向けた新たなビジネスモデル」公募の事業者に採択された。参加企業・団体と共に、「ワンウェイプラスチックの水平リサイクル(※)に向けた資源循環型モデル事業」に取り組んでいく。

同社は、1990年代より製品の濃縮化による容器のコンパクト化、つめかえ・つけかえ用製品の開発と普及により、包装容器のプラスチック使用量の削減に取り組んできた。一方で、このようなプラスチック包装容器を含む、飲料用ペットボトル以外の「その他プラスチック」(その他プラ)の包装容器は、リサイクルが進んでいないのが現状で、その多くはエネルギー回収、単純焼却、埋め立て、海外輸出など、いわゆる「ワンウェイプラスチック」としての利用にとどまっている。また、海洋プラスチック対策という観点からも、「その他プラ」の国内資源循環は不可欠となっている。

そこで今回、日用品メーカーの花王が主体となり、持続可能な社会の形成のために、資源を有効活用し、廃棄物の発生を最小限に抑えた「ワンウェイプラスチックの水平リサイクルに向けた資源循環」に取り組む。多分野にて環境配慮型製品開発を行なっている凸版印刷、国内資源循環に取り組む市川環境エンジニアリングと地球船クラブ エコミラ江東、生活者によるモニター評価を実施する持続可能な社会をつくる元気ネット、通販事業で循環型製品の積極活用を計画しているヴィアックスからなるバリューチェーンと、業界の枠を超えて連携する。単一素材(モノマテリアル)でできたつめかえ用フィルム容器や、剥離が容易なタックラベル(直接印刷によるプラスチック汚染の回避)、再生プラスチックを活用したボトル容器といった具体的な製品の開発と共に、使用済み包装容器の回収を含めた資源循環型システムを構築し、社会実装をめざす。

※ 水平リサイクル
同じ用途を持つ製品にリサイクルすること

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】