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2020年07月28日

【環 境】商船三井ら9社、「CCR研究会 船舶カーボンリサイクルWG」始動


CCR研究会(※) 船舶カーボンリサイクルワーキンググループ(ワーキンググループ =WG 以下「同WG」)は、エックス都市研究所、サノヤス造船、JFEスチール、ジャパンマリンユナイテッド、商船三井、日揮グローバル、日本海事協会、日本製鉄、日立造船の計9社が参加し、第一回会合を開催した。

気候変動の影響が国内外で顕在化する中、脱炭素社会への道筋の一つとして、排出された二酸化炭素(CO2)を回収・再利用するカーボンリサイクルが注目を集めている。

同WGはメタネーション技術を船舶のゼロ・エミッション燃料に活用する構想の実現可能性を探ることを目的として、2019年8月にCCR研究会に設置された。同WGの活動を通じ、日本による輸出入の99.6%を担う海上輸送の過程での温室効果ガス排出(=エミッション)をゼロにして、持続可能な社会の形成に寄与することを目指している。具体的には、メタネーション燃料の原料調達・原料輸送・メタネーション・舶用燃料化によるカーボンリサイクルのサプライチェーンを想定し、同サプライチェーンにおけるCO2排出量の概算を行い、この結果から、実現に向けた技術的課題の洗い出しとロードマップ策定を、上記9社で行う。

活動の最初の段階では、@国内の製鉄所から排出されるCO2を分離・回収・液化、A液化したCO2を船舶で水素の供給地へ海上輸送、Bメタネーション反応によりCO2と水素から合成メタンを生成、C合成メタンを液化し、舶用燃料とすることを想定している。この想定のサプライチェーン上でのCO2排出量の概算値を求めるとともに、技術的課題を洗い出し、活動を次の段階に進めるかどうかとその活動内容を策定する。また、得られた知見は業界内外に広く公開される。


※ CCR(Carbon Capture & Reuse)研究会
産業界から排出されるCO2を再生可能エネルギー由来水素と組み合わせ、合成メタン等の代替エネルギーを提供することで、化石燃料の使用量削減に実効的なカーボンニュートラルの対策を提案するとともに、2050年に向けた新たなエネルギー供給システム構築に寄与することを目指し、設立された

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| カーボンオフセット【内容】