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2020年07月07日

【知 識】静岡県藤枝市で世界最大の完全人工光型植物工場の操業開始


東京電力エナジーパートナー、芙蓉総合リースとファームシップの合弁会社である彩菜生活は、LED照明を活用した完全人工光型の植物工場を静岡県藤枝市に建設し操業開始した。

3社はレタスを中心とした葉物野菜の生産・販売事業を行うことを目的として、2019年4月に彩菜生活を設立した。工場建設にあたって植物工場の運営実績を持つファームシップのノウハウを生かして、より効果的に育成する独自のLED照明を採用し、栽培スペースの最適化等を実現することで、完全人工光型の植物工場として世界最大となる1日あたり約5トン(100g/株換算で約5万株)相当の生産能力を有している。生産した葉物野菜は主に関東・中部・関西エリアで弁当や惣菜を製造する食品加工工場等に出荷される。

完全人工光型の植物工場は異常気象や天候不順、新型コロナウイルスのまん延等の食料生産・流通におけるリスクに加え、農業従事者の減少や高齢化、食料自給率の低下等、日本の農業が抱える社会的課題を解決できる取り組みとして、近年、注目されている。葉物野菜の形や味に加えて、栄養素を一定の品質に保つことができる他、農薬を使わずに病害や害虫を防ぐことができる。また外部環境の影響を受けず、衛生的な環境下で栽培することで、高い鮮度を通常よりも長く保持することが可能となり、食品ロス低減にもつながる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識