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2020年06月29日

【知 識】ロート製薬とカネカ 涙道カテーテル事業で事業提携


ロート製薬とカネカは涙道カテーテル事業で事業提携する。

今回の提携は、カネカの技術力・製品開発力とロート製薬の眼科領域における販売力のシナジーによる涙道カテーテル事業の更なる拡大が目的で、まず販売分野からスタートし、涙道カテーテルに関する製造販売認証のロート製薬への承継などを進め、提携のさらなる強化を図る。今後も患者や医療関係者から求められる製品とサービスを提供する。

カネカは1994年に眼科領域の流涙症の治療に使用する涙道カテーテルを上市した。流涙症は涙道の閉塞により、涙が鼻腔に排出されずあふれ出る疾患で、高齢化が進む日本をはじめ、米国そしてアジアでも症例数の増加が見通されており、この疾患に対するメディカルニーズは今後さらに高まるものと考えられている。

流涙症の主な治療法である涙道カテーテルの挿入術は、専用のチューブを一定期間涙道に挿入し、涙道を再建する。カネカはイソブチレン系熱可塑性エラストマー(SIBS:スチレン・イソブチレン・スチレン共重合体)などを活用した高い柔軟性と強度を併せ持つ製品開発、治療データに裏付けられた市場啓発活動により、日本でトップシェアを有し、米国でも5年以上の販売実績がある。

ロート製薬は経営総合ビジョン 2030「Connect for Well−being」を掲げ、OTC市場トップシェアである目薬などの医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売に加え、医療用眼科領域について注力していく方針であり、今回の提携で更に促進する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識