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2020年06月19日

【流 通】カネカ シート状の潜熱蓄熱建材「パッサーモシート」を発売


カネカは特殊樹脂製潜熱蓄熱材(※)を用いた、シート状の潜熱蓄熱建材「パッサーモ(TM)シート」を開発し、2020年6月から販売を開始した。住宅における省エネや快適性向上に対するニーズは増加し、潜熱蓄熱建材への注目度も高まっている。カネカは押出法ポリスチレンフォーム断熱材(製品名:カネライトフォーム(R))の製品改良や使用法の提案などを継続して実施しているが、今回、潜熱蓄熱建材「パッサーモ(TM)シート」をラインアップに加え、省エネルギーと快適な暮らしへのソリューション提供を強化する。

夏期は日中の屋根面の表面温度は外気温に対して非常に高温になり、室内温度の上昇につながることや、一度室内空間に入った熱は夜間も逃げにくいなどの課題があった。カネカは、この課題に対し3年間にわたり大学や地域工務店の協力を得て夏期日中のピークカットに着目して効果的な潜熱蓄熱建材の使用法の検証を進めてきた。

「パッサーモ(TM)シート」は、特殊樹脂製潜熱蓄熱材を使用し、厚さ約1mmのシート状に押出成形した。屋根部に「パッサーモ(TM)シート」と押出法ポリスチレンフォーム断熱材(商品名:カネライトフォーム(R))などを組み合わせて使用することで、屋外からの熱を「パッサーモ(TM)シート」が蓄熱し熱の流入を抑え、夏期日中の日射ピーク時の室内への熱流入を削減する。加えて夜間には蓄熱した熱を屋外に排熱することで、一日を通して冷房負荷を軽減し、省エネに貢献する。

※ 潜熱蓄熱材
蓄熱材の相変化を利用して20〜50℃の範囲内の特定温度域で熱の出し入れをするように設計されており、押出成形したシートは、従来とは異なり、蓄熱する温度域において固体の形状を保ちます。従来の蓄熱材は蓄熱すると液化するため蓄熱成分が漏洩しないよう容器やカプセルに封入して使用する必要があった

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通