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2020年06月19日

【物 流】JR貨物 手ブレーキ検知システムを共同開発


日本貨物鉄道(以下 JR貨物)は貨物列車の安全性向上を目的として、JR東日本コンサルタンツ、KDDIとIoTを活用した「手ブレーキ検知システム」を共同開発した。

JR貨物はコンテナ車を駅構内で留置くために「手ブレーキ」と呼ばれるブレーキ装置を手動で作動させており、列車が発車する前には担当社員がコンテナ車の手ブレーキを都度確認し、手動で解除している。万が一手ブレーキの解除漏れがあった場合には車両の引きずりなどの事象が懸念されることからシステム開発に至った。

手ブレーキ検知システムはコンテナ車1両ごとに手ブレーキの状態を検知する通信装置が内蔵されたIoT端末を設置し、KDDIが提供するLPWA(LTE−M)を通じて手ブレーキの状態データを自動的に地上サーバーに伝送することにより、JR貨物の社内システムに連携され、貨物駅構内に設置したモニター画面や列車の運転台に設置したモニター画面で手ブレーキの状況を確認することが可能となっている。また万が一出発する列車に手ブレーキがかかったままのコンテナ車両が連結されている場合には、各モニター画面に警告が表示される仕様になっており、出発前の手ブレーキの解除漏れを未然に防ぎ、安全の確保を図るとしている。約7,200両ある全コンテナ車に2020年度下期より順次導入を進めていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者