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2020年05月08日

【流 通】国交省 令和元年度シベリア鉄道による日露欧間貨物輸送の実証事業の結果発表


国土交通省は令和元(2019)年度、シベリア鉄道を用いた日欧間の貨物輸送実証事業4件を実施し、輸送結果を取りまとめた。

国交省はロシア運輸省、ロシア鉄道と協力し、海上輸送、航空輸送に続く第3の輸送手段の選択肢として、シベリア鉄道の利用拡大に取り組んでいる。平成30(2018)年度には日本−モスクワ間でシベリア鉄道を用いた貨物輸送の実証事業を行い、利用促進に向けた課題を現場レベルで検証するとともに、その結果を日露間・日欧間の貨物輸送に関わる幅広い荷主企業等に情報共有してきた。

令和元(2019)年度は輸送区間を日欧間に拡大した。コスト面では海上輸送比で1.5倍程度またはそれ以上とやや割高になり、一部貨物に関してロシア側の規則の不透明さから、積出し港でコンテナへの積み込み直しが発生した。

輸送品質は概ね良好で、一部貨物に継続的な軽度の揺れや突発的な衝撃が記録されたが、精密機器輸送をはじめ輸送貨物そのものへの影響は確認されず、リードタイム、通関手続きについても、今回の実証事業の範囲では大きな問題は確認されなかった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通