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2020年04月06日

【流 通】建設現場の効率化を促進する「定点カメラ映像による進捗管理システム」開発


安藤ハザマ、日本マルチメディア・イクイップメント、計測ネットサービスと宮城大学で構成される映像進捗管理システム開発コンソーシアムは、建設現場の進捗管理を効率的に行うための「定点カメラ映像による進捗管理システム」を開発した。

2020年1月から現場(※1)で本格的な試行を開始しており、現場技術者が効率的な施工管理を実施することができ、建設現場の生産性を向上させることが確認された。

映像進捗管理システム開発コンソーシアムは内閣府の官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM ※2)の枠組みを活用した国土交通省の「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に選定されている。

建設現場では、効率的な進捗管理に向けて工事の施工状況を定点カメラで常時モニタし、現場事務所等の遠隔地から映像を通して現場状況の確認等を行う事例が増えている。一方、映像の情報だけでは、工事の進捗状況を把握するうえで、工事の完成形状に対する進捗状況が直感的に分かりにくい、施工量(盛土量等)や距離・面積などの定量的な情報が取得しづらい、稼働しているダンプや建機の台数などの常に変化する情報を素早く把握できないといった課題が存在した。

このような課題を解決するとともに、施工者だけでなく発注者も自由にシステムの映像を確認することができるため、受発注者双方で情報を共有することができる。

今後、同システムは盛土などの土工工事ほど導入効果が大きいと判断して現場での検証を進めているが、今後はダムや処分場の工事などへも展開し、現場管理のムダ・ムラの早期発見、是正を図り、建設現場のさらなる生産性向上に取り組む。


※1 試行現場
岩手県発注 二級河川大槌川筋大槌の1地区ほか河川災害復旧(23災617号及び622号)水門土木工事      (工期 2014年3月?2021年3月)

※2 官研究開発投資拡大プログラム(PRISM)
2016年12月に総合科学技術・イノベーション会議と経済財政諮問会議が合同で取りまとめた「科学技術イノベーション官?投資拡大イニシアティブ」に基づき、600兆円経済の実現に向けた最大のエンジンである科学技術イノベーションの創出に向け、官?の研究開発投資の拡大等を目指し2018年度に創設された制度
PRISM:Public/Private R&D Investment Strategic Expansion PrograMの略

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 流通