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2020年04月03日

【環 境】凸版印刷 国内初CNF使用の飲料向けカップでプラ使用量半減

凸版印刷は、「セルロースナノファイバー(以下、CNF)」をコーティングした紙容器の開発を推進している。CNFを用いた飲料向け紙カップで、高いバリア性と密閉性を持つ「CNFエコフラットカップ」を開発、2020年4月よりサンプル出荷を開始する。

CNFは紙の原料となる木の繊維をナノオーダーにまで微細化したバイオマス素材。 「軽くて強い」、「熱変形が小さい」などの特長があり、自動車、家電、塗料や繊維などさまざまな分野で新素材として期待されている。

凸版印刷は、日本製紙グループとともに性能改善に取り組み開発したCNFをコーティングした原紙を使用することにより、CNFエコフラットカップに高いバリア性を付与し、さらに凸版印刷の高度な成型技術を活かし特殊加工を施した完全密閉構造により、商品の長期保存化を実現した。これにより今まで固形食品用途にしか使用できなかったCNFを用いた紙カップを、飲料などの液体用途としても使用することができる。また従来の飲料向けプラスチックカップと比較して、プラスチック使用量を約50%削減することが可能となった。

また、CNFエコフラットカップはバイオマス素材であるCNFを使用しているため、CO2排出量を約20%削減する。くわえて無菌充填・高温充填にも対応可能で、遮光仕様もラインアップしており、価格も従来の飲料向けプラスチックカップとほぼ同等の価格を実現する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】