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2020年03月18日

【流 通】ムスリムやヴィーガン向け「食品判定システム」 イトーヨーカドーで実証実験


セブン&アイ・ホールディングス(以下 セブン&アイ)、NTTドコモ、フードダイバーシティは、東京都内のイトーヨーカドー6店舗でムスリムやヴィーガン(完全菜食主義者)向けの「食品判定システム」の実証実験を開始した。専用のアプリを使い、店舗内の商品棚をスマートフォンで撮影すると、ムスリムやヴィーガンが食べてもいいものかどうかについて、アプリが判断材料となる情報を提供する。例えば、ムスリムフレンドリーかつヴィーガンフレンドリーなアイテムには水色の枠が表示されたり、ムスリムとヴィーガンが口にできないと思われるアイテムには黒または灰色の枠が表示される。セブン&アイグループのプライベートブランド『セブンプレミアム』の食品約2,900アイテムが対象。

近年、"食の禁忌"をもつヴィーガンやムスリムが多い東南アジアの国からの訪日旅行者が増加している(※)。彼らが日本で食品を購入する場合、翻訳アプリを利用するなど、日本語で書かれた原材料名を頼りに内容を吟味する必要がある。

こうした課題を解決するため、NTTドコモとフードダイバーシティは「食品判定システム」を2018年の9月に開発し、トライアル提供してきた。

今回セブンプレミアム商品の原材料やパッケージなどをデータ連携させて、ムスリムやヴィーガン向けの「食品判定システム」を開発し、初めて流通小売企業と直接連携した実店舗での実験を行う。

「食品判定システム」は、フードダイバーシティが提供するムスリム・ベジタリアン向け食事アプリ「HALAL GOURMET JAPAN」内で利用が可能で、アプリは2020年5月31日までの実証実験期間中は無料で利用できる。「食品判定システム」はドコモが開発した「商品棚画像認識エンジン」を活用している。

※ 観光庁「訪日ムスリム旅行者対応のためのアクション・プラン」

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通