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2020年03月05日

【物 流】ゼンリン ドローン物流の社会実装を目指した検証試験に成功


2020年2月27日、ゼンリンは楽天・岩泉ホールディングス・岩泉町の協力のもとで、岩手県内で初の目視外補助者なしでのドローン自動飛行の実証実験に成功したことを発表した。

岩手県下閉伊郡岩泉町は、食料品等の買い物が困難な高齢者の割合が県内で最も高く、40%を超えている。さらに2016年に発生した台風10号により甚大な被害を受け、孤立集落が発生した。今回の実証実験は買い物困難者の支援や災害対応などの緊急時の活用も見据えたもので、携帯電話通信網を用いた目視外補助者なしの飛行によるドローン物流を検証した。この実験を通じてゼンリンと楽天は、岩手県における日常の買い物が困難な方や物流業界の労働者不足の解消に加えて、新たな配送手段として期待されるドローンを活用した物流サービスの実現を目指している。

今回の実証実験では各社連携のもとで約5キロの距離で地元特産の食料品等を配送した。ゼンリンは委託事業運営・統括、ドローン飛行ログ検証システムの開発、障害物の位置情報を踏まえた飛行ルートの設計を行い、楽天がドローン機体の開発、飛行オペレーションの実施を行い、岩泉町・岩泉ホールディングスは実証実験フィールド・輸送物資の提供を行った。

岩手県ではドローン物流に関する動向把握や調査・研究、社会実装に向けた手法の検討を行うために「いわてドローン物流研究会」を設立した。今後、研究会で実証の結果や課題を共有し、課題解決に向けた検討や段階的な実証を進めて社会実装に向けた取り組みを進めていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| IT関連