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2020年03月05日

【流 通】防災無線をテレビとスマホに同時自動配信する「防災行政無線連携システム」


メディアキャストは自治体などが発信する防災行政無線とテレビ(データ放送)やスマートフォンを連携する「防災行政無線連携システム」を開発し販売開始した。

「防災行政無線連携システム」は複数の防災行政無線の音声を、ケーブルテレビのコミュニティチャンネルなどのデータ放送に送出する。視聴者は明瞭な音声で、何度でも繰り返し防災情報を聞くことができる。またスマートフォンアプリにも同時自動配信可能で、停電でテレビが使えない時や、外出時に強制プッシュ通知で情報伝達される。

近年多発する自然災害時に行政は防災無線を使って緊急避難情報などを伝えているが、集合住宅の高層化、建築構造の密閉化などの背景もあり、住民からは「屋外スピーカーの放送が聞こえにくい」という苦情が増えていた。

そこで老若男女問わず簡単に利用できるテレビに着目し、ケーブルテレビ局が地域密着情報を提供するコミュニティチャンネルのデータ放送で、「緊急情報」、「避難勧告」、「避難指示」などの防災行政無線を聞けるようにする取り組みが各地で行われるようになった。

データ放送専門会社であるメディアキャストは、これまで多くの実証実験や特注システムによる商用化実績があり、今回の「防災行政無線連携システム」は、これらから得られた経験やノウハウと共に、多くのケーブルテレビ事業社からの強い要望により製品化した。

「防災行政無線連携システム」はテレビ画面へ強制表示し、視聴者へ注意喚起と発報告知するが、複数地域の防災行政無線と同時連携が可能で、広範囲の地域をカバーするテレビ局でも、地域毎に適切な情報を届けることができる。また停電時や外出時でも確実に情報を伝達できるよう、スマホアプリにより強制的にプッシュ通知する。

「防災行政無線連携システム」は、既存のデータ放送システムと容易に連携可能で、自主放送設備側でのTSポート増設や各種放送設備(信号発火など)は追加する必要がない。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 流通