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2020年01月23日

【知 識】旭化成と滋賀大学 教室のCO2濃度と温熱環境のモニタリング実証実験


旭化成と滋賀大学は共同で教育現場におけるCO2濃度と温熱環境の見える化による、より良い教育環境の構築に向けた実証実験を開始した。

今回の実証実験は連続モニタリングシステムの活用により教室内のCO2濃度と温熱環境の分布をモニタリングすることにより、教育現場における教室内環境を可視化し、得られたデータの活用によりSDGsで掲げられている「質の高い教育」の実現に向けて産学で連携した取り組みを開始する。

実証実験は快適性と学習効率の維持が求められる環境として中学校を想定し、このたび滋賀大学教育学部附属中学校の協力のもと、2020年1月より一部の教室にてCO2および温熱環境のモニタリングを開始した。滋賀大学の環境デザインの知見と旭化成の連続環境モニタリングシステムからリアルタイムに取得・蓄積・表示されるCO2および温熱環境データを活用し、国の将来を担う子供たちが、快適な環境で授業を受けられるようなより良い教育環境の構築に向けて取り組む。

今後、実証実験を通じて、旭化成は教室内環境を最適化するシステムの開発や教室でモニタリングすべき追加項目の検討を進めつつ、連続環境モニタリングシステムの将来の商用化を目指す。また、滋賀大学は実証試験の成果を健康的で快適な学習環境を維持するための学校環境衛生活動に還元することを目指す。

旭化成のマーケティング&イノベーション本部は「市場創造型ビジネスの創出による新たな社会価値の提供」をビジョンとして掲げ、注力分野を中心に事業化プロジェクトの早期事業化と、各テーマの提供価値を向上させる取り組みを進めている。その取り組みの1つとして、2020年1月1日に新設した環境センシングプロジェクトでは、旭化成エレクトロニクス/革新事業プロジェクトで取り組んでいた連続環境モニタリングシステム(※)を用いた旭化成内外の施設における環境の可視化、およびそのデータの活用による新たな社会価値を具体化することで、事業化の加速を目指している。

滋賀大学は教育学部の大平 雅子准教授が「環境デザインによる未病ケア研究」をテーマに人間の快・不快を評価するバイオマーカーを用いて、環境の変化が人体へ与える影響を明らかにする研究を進めている。この研究を発展させていくことで、環境制御によって、人体の心身の状態をより良い方向に導くシステムの構築を目指している。


※ 連続環境モニタリングシステム
温度、湿度、CO2濃度、気圧、風量、加速度、音などをセンサによって測定し、環境データとしてクラウドに上げて表示するシステム。PCやスマートフォンでリアルタイムに環境データを確認する事ができる。システムは無線で接続されるため、電源を入れるだけで簡単に動作が開始される

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識