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2019年12月11日

【環 境】日立建機、バッテリー駆動式ミニショベルの試作機を開発


日立建機は、今後急速な市場の立ち上がりが予想される電動化建機の技術を確立するために、バッテリー駆動式ミニショベルの試作機(5 tクラス)を開発した。

今回開発した試作機は、ミニショベル・ミニホイールローダなどの開発・製造・販売を行う100%子会社の日立建機ティエラが、European Application Center GmbH(以下、EAC社)と連携して開発した。EAC社は日立建機と欧州地域における代理店Kiesel社のグループ会社KTEG社が平成30(2018)年に建設機械の電動化および応用開発製品の開発を行うために設立された。

日立建機は平成18(2006)年にバッテリー駆動式のZX50UB−2(5 tクラス)、ZX70B(7 tクラス)、平成22(2010)年にはバッテリー駆動式のZX35B(3.5 tクラス)を開発し、市場に投入したが、当時はまだ現在ほどニーズは高くなく、規模も限定的であった。

バッテリー駆動式の電動化建機の実用化には、バッテリーの価格、長い充電時間、短い稼働時間などの技術的な課題があり、とりわけミニショベルではバッテリーを建設機械に搭載することで、機械全体が大きくなる傾向にあり、狭小地でも高い作業効率性を発揮する本来の小型機の特長を生かせない。またバッテリーを小型化すると、作業に必要な稼働時間を確保できないという課題がある。

今回の試作機は狭小地でも作業効率の良い後方超小旋回型ミニショベル(5 tクラス)をベースとした点と、バッテリー電源と商用電源を併用することができる点が大きな特長となる。ミニショベルの特長を最大限に生かせるよう、バッテリー・システムの小型化と長時間稼働の実現を追求し、開発を通じて、従来のモデルと同等のサイズで収まる技術的な目処がついた。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】