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2019年12月06日

【知 識】川崎重工業・東京海上日動・三井物産 宇宙ごみ除去事業化に向けた協業に合意


川崎重工業、東京海上日動火災保険と三井物産は宇宙ごみ(スペースデブリ)除去の事業化(事業性・経済性の検討)を目的とする協業に合意した。民間事業者による宇宙ごみ除去市場の創出を目指す。

現在宇宙空間には打ち上げられたロケットや運用を停止した人工衛星などの宇宙ごみが、2万個以上(直径10cm以上のもの)軌道上を周回している。また近年は情報通信事業や地球観測データサービスなどのビジネス展開を目指す企業が、小型人工衛星群(コンステレーション)構築のため多数の人工衛星の打ち上げを計画しており、国際宇宙ステーションや人工衛星への衝突リスクに加え、既存のデブリとの衝突によるデブリ増殖のリスクが懸念されている。そのため安全な宇宙ビジネス市場の発展には、宇宙ごみ除去の必要性が高まっている。

協業では各社の強みを活かし、宇宙ごみ除去市場の創出のためのスキーム構築のほか、法整備や国際協調などの実現に向け働きかける。さらに宇宙ごみ除去の技術やビジネスモデルを応用し、今後10年で市場規模が30億ドル超になると予測される(※)人工衛星向け軌道上サービス(燃料補給、修理改修、軌道離脱、救出など)の事業性の検討を開始する。

※ Northern Sky Research社レポートより

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識