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2019年12月06日

【アジア】アイシン精機とインド理科大学院 人工知能分野で共同研究契約を締結

アイシン精機とインド理科大学院(Indian Institute of Science 以下 IISc)は人工知能(AI)分野での共同研究契約を締結した。

IIScはタタ・グループの創始者であり「インド産業の父」とも呼ばれる実業家Jamshetji Nusserwanji Tata(ジャムシェトジー・ヌッセンヴァーンジー・タタ)によって1909年に創立されて以来、およそ110年の歴史をもつ科学技術の研究・教育機関で、基礎から応用に至るまでの幅広い分野に計42部門があり、約500名の教授・教員、約2,750名の博士課程学生、約950名の修士課程学生が在籍している。とくにAI分野の研究に関してはインドでトップレベルとされている。

近年、深層学習(ディープラーニング)の台頭と、その後のAI分野の急速な発展に伴い、AIの社会実装への期待が高まっているが、現在の多くのAIは定められたデータセット(ドメイン)と目的(タスク)に基づいて設計されるため、今まで経験したことのない環境変化など、設計時の想定を超える事態には適応できないという本質的な課題を抱えている。

そこでアイシン精機とIIScは、この課題を解決すべく人工知能の汎用性(Versatility)に取り組む。汎用性の導入により過去の経験で得たドメイン、タスクの知識を未来の経験に活かすという、人間と同等の適応能力を実現できる可能性がある。アイシン精機の豊富なドメイン知識とIIScの高度な専門性を活かし、まずは転移学習(Transfer Learning)の一種である「教師なしドメイン適応(Unsupervised Domain Adaptation)」の検討に着手し、近い将来、継続学習(Continual Learning)の検討へと発展させる。同時に品質検査、予知保全、コネクティッドなど幅広い分野への研究成果の適用をめざす。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア