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2019年10月29日

【環 境】パルプ原料の国産プラスチック製造が環境省の委託事業に採択


王子ホールディングスのバイオプラスチック(ポリ乳酸、ポリエチレン)開発事業と双日プラネットは、環境省が行なうCO2排出抑制及びプラスチック資源循環システムの構築を目的とする委託事業「令和元年度脱 炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」に採択された。

従来の石油を原料とするプラスチックを、持続可能なバイオマスを原料としたバイオプラスチックに置き換えることで、大気中へのCO2排出を抑制し、地球温暖化防止に貢献することを目指す。

一般的なバイオプラスチックは主にサトウキビやトウモロコシなどの可食原料から製造されるが、本事業では非可食である樹木由来のパルプを原料としたポリ乳酸やポリエチレンの製造を実証する。これにより、食品原材料との競合をも無くした非可食バイオプラスチックの普及を目指すとしている。

双日プラネットでは既に平成24(2012)年よりBraskem社(ブラジル)製のグリーンポリエチレン(サトウキビ由来)の販売・普及活動を行っている。今後、王子ホールディングスはパルプからのポリ乳酸、ポリエチレンの製造検討を、双日プラネットは既存のバイオプラスチック販売網を活かし、本実証事業で製造したバイオプラスチックのユーザー側での利用性やリサイクル性の確認、LCA解析、マーケティングなどを行う予定にしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】