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2019年10月24日

【流 通】ISIDと立命館大学 意味のイノベーション支援のITサービス研究開始


電通国際情報サービス(以下 ISID)と立命館大学デザイン科学研究センターDML(以下 立命館大学 DML)は、革新的な新商品・新サービス創出のための「意味のイノベーション」(※)を支援するITサービスの共同研究を2019年12月までの予定で
開始した。

ISIDと立命館大学DMLは今後、共同研究を通じて得られた知見の社会実装を通じて、国内企業の競争力向上に貢献する。

ものが溢れる現代においては、機能や性能を高めるだけで商品を差別化することが困難になりつつあり、それに代わる新たな競争力の源泉を獲得することが、日本企業における新たな課題となっている。その解決の方向性の一つとして、商品やサービスの利用を通じて得られる体験価値の向上があげられる。

体験価値の向上を実現する有効な理論の一つである「デザイン思考」は、ユーザーに共感し、徹底的に観察することで得られるアイデアを、より良い商品・サービスの創出につなげるアプローチ方法で、日本でも多くの企業が取り入れている。

一方、革新的な商品・サービスを生み出すためには、ユーザーが期待するものだけでなく、ユーザーすら気づいていない新たな商品やサービスの意味を問いかけ、世の中に提案していくことが必要とされる。そこで重要となるのが、企業や開発者が秘めている内なる想いを起点にビジョン(意味の方向性)を打ち立て、それを実現するアイデアを導いていくアプローチで、これを実践するための理論の一つとして「意味のイノベーション」欧州を中心に研究が進んでいる。

これら2つの理論を両輪として実践することで、革新的な商品・サービス創出の確度が高まり、かつてない豊かな顧客体験につながるとされており、今回の共同研究は「意味のイノベーション」の支援をテーマに国内で初めてITサービスのありかたを研究する。

※ 意味のイノベーション
イタリア・ミラノ工科大学のロベルト・ベルガンティ教授が、著書「突破するデザイン」で 提唱した理論。企業や開発者がビジョン(意味の方向性)を打ち立て、商品・サービスに新しい「意味」を与えることで、急進的なイノベーションを促す。欧州連合(EU)のイノベーション政策は、デザイン思考と意味のイノベーションが両輪として採り入れられている

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通