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2019年10月04日

【物 流】商船三井 数理最適化用いた自動車運搬船の配船と貨物積付の計画策定に成功


商船三井と商船三井システムズは、大阪大学大学院情報科学研究科の梅谷准教授とともにAIの基盤技術の一つである「数理最適化」を活用し、従来よりも短時間で自動車運搬船の配船計画や、貨物積付計画を策定することに成功した。

商船三井が運航する自動車運搬船は約100隻で、1隻あたり自動車数は普通乗用車に換算すると概ね5,000台前後輸送できる。近年では自動車メーカーをはじめ、荷主の輸送や物流パターンが多様化傾向となっているため、顧客のニーズを満たすためには船体の最適な運用が必要不可欠であり、効率的な配船と貨物の積付が重要となっている。複数港で積み、それを複数港で揚げるケースでは、それぞれの貨物をどのデッキ・ホールドに積載配置するかで荷役の安全性と作業効率に大きな影響を与える。さらに、貨物の積み揚げの順序と航海中の船体バランスなども考慮する必要があるため、貨物積付計画の作成にかかる時間は、難易度と担当者の熟練具合によって長くなる傾向にあった。

今回、大阪大学大学院とともに数理最適化を用いて、膨大な組み合わせから効率的に計画案を求めるアルゴリズムを開発した。今後は、実務における最適性を見極めて、急な輸送量の変更や寄港順の変更の際も顧客への回答に要する大幅に短縮し、デジタライゼーションを通じたサービスの改善を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者