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2019年10月01日

【物 流】アルフレッサとヤマト運輸「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」を共同開発


アルフレッサとヤマト運輸は今後の医療提供体制への対応や労働力不足等の社会問題への対応のため、2019年1月に「医薬品流通研究会」を開始し、その最初の成果として「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」を共同開発した。

「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」が構築された背景には、各種制度改革が進行した医療・介護分野で、医療のあり方が大きく変化していることが挙げられる。調剤薬局では在宅医療への対応や栄養食品、医療材料・衛生材料、介護用品の提供等、提供できる商品アイテム数を増やすには調剤薬局店舗の在庫スペースの問題等がある。「医薬品流通研究会」は、こうした課題に対し、在庫を保有せずに様々な商品を提供できるサービスを調剤薬局に提供することが解決策の1つに繋がると考えている。

「調剤薬局向け在宅医療支援サービス」は調剤薬局の店舗や患者宅で、薬剤師がタブレット等を用いて普段調剤薬局で販売していない栄養食品などの商品を紹介、受注後、クラウド型ITシステムを介してアルフレッサに受注データを連携する。アルフレッサは受注分を一括してヤマトロジスティクス宛に出荷し、届け先ごとに商品を梱包、後日自宅など患者の希望する場所へヤマト運輸が宅急便で届ける。

このサービスを利用することで、患者は自分の体調を良く知っている薬剤師の説明を聞きながら調剤薬局の店舗や自宅で商品を購入できるメリットがある。一方、調剤薬局は医療用医薬品以外の商品を、店舗に在庫を抱えることなく提供できるようになるため、幅広い商品の提供を通じて、地域医療へ貢献することが可能となる。

両社は医薬品流通ネットワークと宅急便ネットワークをそれぞれ結集し、経営リソースやノウハウを徹底活用することで、安心・安全で確実な新しい流通ネットワークを確立することを目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者