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2019年09月17日

【物 流】JR貨物 コンテナ管理システム TRACEの更新に約30億円投資


日本貨物鉄道(JR貨物)は貨物駅構内のコンテナ位置情報を一元管理するTRACEに約30億円投資して更新する。開発中のトラックドライバーアプリを組み合わせることにより、業務改善と顧客に対するサービス向上を図る。

TRACEは2004年から開発・導入され、コンテナの積卸を行うフォークリフトに取り付けられている車載機器と、コンテナ・貨車・トラックに取り付けられているタグから構成されている。今回の更新では新型タグへの変更、フォークリフト車載TRACE機器の更新、および関連するシステムのアプリケーション改修、ビッグデータ収集・分析・活用のための新サーバ構築が実施される。2021年度第2四半期までに新型タグへの更新を行い、2022年度第2四半期までにTRACE車載機器の取替を行う予定にしている。

今回の更新により、(1)安全性の向上、(2)荷役作業効率の向上、(3)各種関連データの収集と活用が効果として挙げられており、それぞれ(1)メッセージ機能を用い集配ドライバーの構内降車を減らすことによる事故防止、(2)TRACEの作業指示画面に次の荷役作業をガイダンスすることによる端末操作時間の削減、(3)データの蓄積による構内エリア割の最適化や荷役事故の分析などが期待される。

※ TRACE
Track and RAil−way Combinative Efficient−system

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 物流事業者