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2019年09月12日

【物 流】厚労省 トラック運転者の長時間労働改善に向けてポータルサイトを開設


厚生労働省は貨物を運送するトラック運転者の長時間労働の現状やその改善に向けた取り組み・施策などを広く国民や荷主企業、トラック運送事業者に向けて周知させることを目的にポータルサイトを開設し、2019年9月6日に運用を開始した。 

トラック運転者は他業種の労働者と比べて長時間労働の傾向があり、その背景に荷主や配送先都合の長時間の荷待ち時間や、手荷役の発生といった貨物運送における取引慣行などがあるため、トラック運送事業者の努力だけでは改善が難しい。この現状を改善してゆくためには荷主企業とトラック運送事業者の双方が歩み寄り、取引環境の適正化に取り組むことが必要不可欠であるため、「トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」上に荷主企業とトラック運送事業者の双方に向けたコンテンツを提供するほか、国民に向けても協力を呼び掛ける。

荷主企業向け
・簡単自己診断を用いて、荷主企業やトラック運送事業者が貨物運送の現状に関するチェックシートに回答すると、トラック運転者の労働時間削減に向けて自社の取り組むべき課題を抽出できるウェブ診断ツールを提供する。
・Q&A形式で、荷主やトラック運送事業者がトラック運転者の労働時間改善を進める中で直面する悩みへの対応策を提供する。
・荷主やトラック運送事業者がトラック運転者の労働時間改善を進める上で有用な好事例を紹介する動画や、ハンドブック、ガイドライン、手引きなどを提供する。

国民向け
・宅配ボックスや自分や相手が受け取りやすい日時、場所を指定して再配達を減らす。
・引越しは混雑時期(3月中旬〜4月上旬)や土日祝を避ける。
・トラック運転者が休憩をとれるようにSA、PA、道の駅では大型車の駐車スペースへのマイカーの駐車を控える。

このほかにも厚労省では2019年10月から2020年3月にかけてトラック運転者の労働時間短縮の進め方のノウハウを広く周知するため、荷主とトラック運送事業者向けのセミナーを全国で開催するにしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連