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2019年09月12日

【知 識】和歌山県とNTTCom 安心安全なデータ利活用で連携協定


和歌山県とNTTコミュニケーションズ(以下 NTTCom)は秘密計算(※)を用いた「データサイエンス分野における連携に関する協定」を締結した。協定にもとづき異なる事業者間のデータを利活用し、産業の活性化や社会的課題の解決およびデータ利活用のための人材育成に関する実証実験を2019年度内に実施する。自治体における秘密計算を用いた実証実験は日本で初めて(NTT Com調べ)の試みとして実施される

近年、ビッグデータ活用の本格化を背景に事業者のデータ相互利活用や自治体の公的統計情報の活用推進に対する期待が高まっており、和歌山県も「和歌山県データ利活用推進プラン」を策定しデータ利活用を積極的に推進している。一方で異なる事業者間のデータ利活用において、従来の技術では暗号化データの分析であっても、プロセスの途中で平文に復号する必要があり、セキュリティリスクの観点から、取り組みがなかなか進んでいない。加えて高度なデータ分析についての技術・能力を持ったデータ利活用のための人材育成も喫緊の課題となっている。

今回、NTTComのクラウドサービスやネットワークサービスに加え、NTTが開発を進めてきた秘密計算を活用しこれらの課題解決に取り組む。今後、秘密計算を中心とした「相互に機密データを見ない・見せない」環境を構築することで、産学官の枠を越えたデータ利活用の推進を目指す。

※ 秘密計算
異なる事業者(自治体や企業、研究機関など)が保有するデータを秘匿化したまま相互に統合・分析を行い、結果のみを出力することが可能な技術

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識