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2019年09月13日

【アジア】公文教育研究会 バングラデシュのNGO団体・BRACなどとライセンス契約

公文教育研究会はバングラデシュを中心に活動するNGO団体・BRAC(※1)、そしてBRACが設立した「BRAC Kumon Limited」と三者間ライセンス契約を締結した。BRAC Kumon Limitedは、バングラデシュ国内において公文式直営教室およびフランチャイズ教室の開設・運営事業を担い、同国内での公文式普及を推進する。さらに、そこで得られる利益を、BRACが無償で運営しているBRACスクール(※2)での公文式学習導入の費用に充てるという事業展開を計画している。今回のライセンス契約締結により、展開する国と地域にバングラデシュが加わり、その数は55となった(2019年7月度)。

2018年3月、BRACはバングラデシュ国内での公文式教室の開設・運営を担う組織として、「BRAC Kumon Limited」を設立し、2019年7月、公文教育研究会は、BRAC、そしてBRAC Kumon Limitedと三者間ライセンス契約を締結した。ライセンス契約の期間は5年間。公文教育研究会は、BRAC Kumon Limitedに、同国内での公文式直営教室およびフランチャイズ教室の展開に関するライセンスを付与し、BRACと協働して、公文式の普及事業を推進していく。

公文教育研究会とBRACは2015年からパイロットプロジェクトを立ち上げ、一部のBRACスクールで8か月間試験導入を行い、「公文式の効果」を検証した。その結果、子どもたちの算数の習熟度や計算スピードが高まるという学習成果の向上とともに、学習意欲も向上するといった効果がみられた。続いて、バングラデシュの中高所得層に公文式が受け入れられるかどうかを検証するために、2017年秋、同国初の公文式教室(BRAC直営)を首都・ダッカ市内に2教室開設した。学習教科は、算数・数学で、2019年7月、2教室の合計学習者数は、297名になった。

ライセンス契約の締結を受けて、今後BRAC Kumon Limitedは、2019年内にベンガル語版EFL教材(EFL=English as a Foreign Language:英語を母国語としない生徒向け英語教材)の導入、2020年には、フランチャイズ教室の開設を計画している。将来的には、これらの教室で得られた利益を、貧困層向けに無償で運営しているBRACスクールでの公文式学習導入費用に充てられるよう、事業を進めていく。

※1 BRAC
1972年、人道的ニーズに応えるためにバングラデシュで設立。その後活動を広げ、現在は貧困撲滅を目的として、食糧生産、教育、保健、金融ビジネスなど多岐にわたる事業を行っている。バングラデシュのほか、アフリカやアフガニスタンなどでも活動を展開している世界最大級のNGO

※2 BRACスクール
貧困層の子どもたちを対象としてBRACが無償で運営しているノンフォーマルな小学校(一部未就学児向けのクラスもあり)。バングラデシュ国内に約1万5千校あり 約40万人の子どもたちが通う

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投稿者:gotsuat 09:30| アジア