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2019年09月09日

【アジア】NEC サウジアラビア・メッカで高度交通運用管理システムを受注

NECはサウジアラビアのメッカにあるModern Bus Company(※1)から、バス交通向けの高度交通運用管理システム(※2)を受注した。2020年稼働を予定している。

近年、メッカでは巡礼者が増加しており、2018年におけるハッジ(※3)では、世界各地から200万人以上の巡礼者が訪れている。また、その数は15年後には約2倍に増えると想定されており、巡礼者の移動手段となる公共交通機関の整備がサウジアラビア政府にとっての課題となっている。

今回NECが提供するシステムは800万枚にも及ぶメッカ独自の交通用ICカードを活用して、キャッシュレスで正確かつ信頼性の高い運賃収受を実現する「自動料金収受システム」や、GPSによりバス約400台の位置情報を運行管理センターでリアルタイムに把握し、定時運行を支援する。バスの運行情報はバス停に設置された太陽光発電で稼働するディスプレイや、モバイルアプリケーションを通じて乗客にも提供する。

NECはModern Bus Companyとともにメッカにおいて今後5年間で2,000台のバスの運行管理を目指すとともに、より利便性の高い安全で効率的なバス運行を実現する。


※1 Modern Bus Company
メッカでバス運行に関するBOT(Build Operate Transfer)プロジェクトを実行するため設立された事業会社。

BOT(Build Operate Transfer)
民間が施設を建設・維持管理・運営し、契約期間終了後に公共へ所有権を移転する方式

※2 高度交通運用管理システム
運行管理や料金収受を自動化する為のIoT技術やアナリティクス技術を活用して、公共交通の可視性やユーザー利便性を高めるシステム

※3 ハッジ
イスラム世界におけるメッカへの大巡礼

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア