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2019年08月20日

【知 識】ヤフーと三越伊勢丹 ビッグデータとAIを活用しファッション商品開発


ヤフーと三越伊勢丹は、三越伊勢丹のECブランド「arm in arm」で、ヤフーのビッグデータとAIを活用し、子育て中の小柄な女性向けのロングスカートを開発した。2019年9月下旬より「arm in arm」のECサイトで発売を予定している。

両社は「Yahoo!検索」の検索キーワードや「Yahoo!知恵袋」の質問書き込みといったビッグデータを統計化した上でAI技術(深層学習や自然言語処理など)により解析し、「arm in arm」のターゲットでもある子育て中の女性の服装に関するトレンドや悩みを抽出した。その結果、小柄な方のロングスカートへの関心が高く、着こなしや自転車の利用、抱っこひもとの合わせ方、静電気などに悩んでいるという子育て中の女性のインサイトを得た。三越伊勢丹は得られたインサイトをもとに、子育て中の女性との座談会を行い、仮説の検証を進め、ロングスカートの開発につなげた。

開発したロングスカートは自宅で洗える素材の採用や抱っこひもと合わせやすいようポケットの高さを調整するなど、子育て中の女性の意見を盛り込んだ。また、ボタンの色や丈についても座談会での意見をもとに決定した。

今回の商品開発は、ヤフーが2019年10月より提供を開始する企業間ビッグデータ連携による事業者向けデータソリューションサービス「DATA FOREST(データフォレスト)」のサービス開始に向けた実証実験の一例として実施された。

両社は、商品の反響を踏まえながら、ビッグデータを用いたアパレル商品のさらなる開発、ファッションとテクノロジーを掛け合わせた「ファッションテック」推進に挑戦する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識