2019年07月24日
【流 通】古河電工とゼンリンデータコム 自治体向け道路附属物維持管理システム開発
古河電気工業（以下 古河電工）とゼンリンデータコムは道路標識、照明等の小規模道路附属物の点検・維持管理を非常に簡便に出来るシステムを開発し、栃木県日光市のＰＰＰ事業（Ｐｕｂｌｉｃ Ｐｒｉｖａｔｅ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ：公民連携）で実証試験を実施した。その結果、今回開発したシステムにより、従来方法では人手不足、資金不足のため実施困難であった道路附属物の点検・維持管理を、大幅に省人化・低コスト化して実施できることを確認した。
全国の自治体が保有・管理する道路関連構造物の点検・維持管理は、以前より老朽化の加速や維持管理のための人材不足等から、橋梁やトンネル等の重要かつ大型構造物やシェルド・横断歩道橋・門型標識などの道路附属物が優先されている。一方で道路標識や照明施設等の小規模道路附属物は数も膨大で、また自治体の人手不足、資金不足という現状から先送りになる場合が多く、施設台帳及び点検調書等も整備されていなかったり十分とはいえない。
ゼンリンデータコムの持つ「ドライブレコーダー映像からのＡＩによる道路附属物画像認識技術」と古河電工（販売は古河産業）の持つ「ＡＲによる道路附属物点検支援システム」を融合させ、非常に簡便に、一から道路附属物の施設台帳を作成し、維持管理を行う「道路附属物維持管理システム」を開発した。栃木県日光市の協力の下、システムの実証試験を行ったところ、その効果は非常に大きく、手作業で行う従来の点検業務と比較し、約１０分の１以下の時間で完了できることが確認された。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者：gotsuat 09:40| 流通
