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2019年07月22日

【物 流】異業種3社の共同輸送 CO2排出量削減と労働環境改善


サンスター、キユーピー、日本パレットレンタル(以下 JPR)の3社は2019年7月18日からトラックと船舶を組み合わせた共同輸送を開始した。

共同輸送をするのは関西と九州を結ぶ便で、往路ではサンスターのオーラルケア製品とキユーピーの調味料を共同配送し、復路でJPRの輸送用レンタルパレットを輸送する。このうち一部を船舶に置き換えることで、モーダルシフトによるCO2排出量削減と、ドライバーの稼働時間削減が実現される。

3社は2018年11月から共同輸送の検討をしており、2019年1月〜6月のテスト期間を経て本格的な稼働を開始した。マヨネーズやドレッシング等の重量品は、最大積載量を満たしてもコンテナ空間に余裕がある場合が多く、一方でハブラシのような軽量品はコンテナを満たしても最大積載量に達しない場合が多かった。そこで従来は各社で手配していた10トン車を20トンセミトレーラーに変更し、重量品と軽量品を組み合わせて輸送することで、コンテナ空間の効率的な活用法を考案した。

この取り組みを通じて行き荷と帰り荷を効率的にマッチングすることで、約99%という高い実車率を実現するほか、モーダルシフトや輸送の効率化により、個社単位での輸送に比べCO2排出量が65%削減される。また、長距離輸送を減らすことで、ドライバーの稼働時間も年間で2,256時間短縮される見通しである。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 荷主企業