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2019年07月11日

【物 流】国交省 SOx規制に適合した燃料油により船舶が問題なく運航(速報)


船舶の排出ガス中に含まれる硫黄酸化物(SOx)やSOxから生成される粒子状物質による人や環境への悪影響の防止のため、船舶燃料油の硫黄分濃度に係る規制(SOx規制)強化が2020年から実施される。国土交通省はこの強化に先立ち、規制適合油を用いて実際に船舶を運航するトライアル事業を実施している。今回、その第一弾としてトライアルを実施した内航船4隻について、船上での規制適合油への円滑な切替え作業を行い、問題なく正常な運航を行えたことを確認した。

1.背景
SOx規制に伴い、各国では2019 年12月31日までに、現状の硫黄分3.5%以下の燃料油から、硫黄分0.5%以下の低硫黄の規制適合油へ燃料を切替える必要がある。
しかし、規制適合油は硫黄分だけでなく、粘り気(動粘度)などにも違いが生じてくると想定されるため、国土交通省は、安全に運航が行えるように、調査や確認試験を行い、規制適合油の使用に関する手引書の作成等を行ってきた。

2.トライアル運航第一弾の結果(速報)
トライアル第一弾として、約1週間、鋼材運搬船やセメント運搬船の計4隻にて、規制適合油へ燃料を切替え、下記の航路で運航を行った。

[1]東京湾〜太平洋〜阪神〜瀬戸内
[2]東京湾〜太平洋〜阪神〜九州東部
[3]東京湾〜太平洋〜阪神〜九州北部
[4]東京湾〜太平洋〜伊勢湾〜阪神〜九州東部

その結果、いずれの船舶においても、問題が生じることなく燃料切替・運航を行うことができた。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 行政関連