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2019年06月18日

【流 通】DNPと京都電子工業 「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」を開発


大日本印刷(以下 DNP)は、京都電子工業と共同で、熱中症の予防対策のため、熱中症指標計と連動して、外気の温度と、暑さ指数であるWBGT値(*)を電子ペーパー上に表示するモニタリングシステム「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」を開発した。このシステムは電池で駆動する省電力で、視認性に優れているため、日中の屋外での使用などに適している。

*WBGT(Wet Bulb Globe Temperature=湿球黒球温度)値: 人体の熱バランスへの影響が大きい気温、湿度、輻射熱の3つによる「暑さ指数」。

地球温暖化による気温上昇などによって、国内でも熱中症が増加しており、特にスポーツやイベントの会場、教育機関や工事現場等の屋外で、熱中症への注意を喚起する情報を表示したいという需要が高まっている。現在、注意喚起等の情報表示用で販売されているLEDタイプの大型の表示器は、日中・屋外での視認性が低く、電源が確保しにくいといった課題があった。こうした課題に対してDNPは、軽量で消費電力が少なく、乾電池での駆動が可能で、屋外でも高い表現力を有する「DNP電子ペーパー(E-ink方式)」を開発し、災害時の対応やイベント会場での利用などの可能性を探ってきた。また分析計の専門メーカーである京都電子工業はスポーツ用や産業衛生用の熱中症指標計について、JIS規格適合品や日本スポーツ協会が推奨する製品を2017年から提供している。今回、この両社の強みを掛け合わせて、日中の屋外での視認性が高く、乾電池で稼働する省電力の「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」を開発しました。

「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」は、熱中症指標計と連動しWBGT値と外気の温度等から、熱中症の危険度を電子ペーパーに表示する。日中・屋外での視認性が高い電子ペーパーを使用することにより、離れた場所からでも危険度をすぐに認識することができる。「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」は電池で駆動するため、電源不要で多くの場所に設置できる。また、熱中症指標計をIoT(モノのインターネット)無線ユニットと接続することで、WBGT値がクラウドサーバーに保存されるため、アプリ経由でスマートフォンやタブレット端末、パソコンなど、さまざまな端末で簡単に閲覧できるオプション機能も備えている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通