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2019年06月18日

【知 識】PwCコンサルティングと阪大 日本の大学の研究・教育力向上を目指し共同研究


PwCコンサルティングと大阪大学は日本の大学の研究力評価および質の向上を目指し、共同研究プロジェクト(研究代表者:大阪大学経営企画オフィス 岡嶋 裕子准教授)を開始した。

共同研究プロジェクトではオーストラリアのトップレベルとされる8つの研究大学(Go8)に PwCオーストラリアが導入した研究力評価モデル(Academic Performance Assessment Framework 等)について、日本の研究大学へ適用する上での課題や有効性を検証する。研究力評価モデルは、大学の教員の成果を研究や教育といった多角的な視点から見える化するもので、組織の現状を把握し経営の方向性を導きだすために有用なツールとなっている。

文部科学省が2015年6月に策定した「国立大学経営力戦略」に見られるように、国立大学において責任ある経営体制を構築して、戦略的な大学経営が求められるようになっている。また、それと同時に社会から教育と研究成果の可視化や質の向上が期待されていることが共同研究の背景として存在する。「国立大学経営力戦略」の中で示されている施策は、各大学の役割明確化や研究・教育パフォーマンスの向上、大学間の連携、業績評価や年棒制といった給与制度改革など、多方面にわたる。

一方、海外に目を向けるとオーストラリアでは2010年頃より国の教育水準の向上、特に教育機会の均等を目的とした政策が実行されている。各大学は自らの経営改革を推し進め、近年では政府からの補助金が抑制される環境下においても大学ランキングの向上・収益の拡大を実現している。

PwCコンサルティングはオーストラリアをはじめ各国において大学改革を数多く支援してきたPwCグローバルネットワークの知見を活用し、また、国内有数の総合研究大学である大阪大学との共同研究を通じて、日本の大学の経営改革の推進と研究・教育の質向上に貢献することを目指す。

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投稿者:gotsuat 09:35| 知識