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2019年06月12日

【物 流】トラック隊列走行 多様な環境下で高速道路における公道実証を実施


国土交通省と経済産業省は、「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」の一環として、2019年6月25日から新東名高速道路においてトラック隊列走行の公道実証を実施する。

両省は「未来投資戦略2018(平成30年6月15日閣議決定)」に基づき、移動革命の実現に向けた取組みの一つである高速道路でのトラック隊列走行について、早ければ2022年の商業化を目標に、2020年度に高速道路(新東名)での後続車無人による隊列走行の実現を目指している。これまで2018年1月より後続車両が有人の隊列走行について、2019年1月より後続車無人システム(※1 後続車有人状態)についての実証実験が実施され、今回の実験ではトンネルや夜間走行を含む多様な環境下での技術検証と信頼性向上のため、走行距離を拡大して公道実証を行う(新東名高速道路 浜松いなさIC〜長泉沼津IC)。実施期間は2019年6月25日から2020年2月28日までを予定している。

2019年度の公道実証では、2〜3台の後続車無人システム(後続車有人状態)について時速70〜80kmで車間距離約10mまたは20mの車群を組んで走行する。さらに、4台の後続車有人システム(※2)についても時速70〜80kmで車間距離約35mの車群を組んで走行する。また、これらの実証実験には安全確保の観点から、全ての車両にテストコースで経験を積んだドライバーが乗車する。

これらの実証実験を通じて、以前の実証実験に引き続き、開発中の後続車無人システム等の実現に必要な機能の作動確認と、信頼性向上及び長期データ蓄積を行うほか、トラック隊列が周辺走行車両の乗員からどのように認識されるか(被視認性、印象等)、周辺走行車両の挙動(追い越し等)に及ぼす影響等を確認する。

※1 後続車無人システム
ドライバーによる手動運転を行う先頭車の後方に1台または複数台の無人のトラックを短車間距離(最長10m)で、電子的に連結して走行するシステム

※2 後続車有人システム
ドライバーによる手動運転を行う先頭車の後方に1台または複数台の有人のトラックが協調型車間距離維持支援システムや車線維持支援システム等により運転支援されるシステム

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投稿者:gotsuat 09:45| IT関連