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2019年05月27日

【知 識】丸紅とFracta 英国で水道管劣化予測ソフトウェアの開発・事業展開


丸紅とFractaは、英・Northumbrian Water Group(以下 NWG)と共に、英国における水道管劣化予測のソフトウェア開発に係る実証実験を実施する。

欧州では特に先進国において水道管の老朽化が進行しており、効率的な水道管の更新、保守・管理に対するニーズが高まっている。丸紅とFractaは、欧州の上水管網劣化を予測するソフトウェア及び関連するサービスの販売を目的として、2019年1月にパートナーシップ契約を締結した。

パートナーシップの第一弾として、両社は水道事業効率化への要求が欧州で最も厳しい国のひとつである英国において、NWG保有の上水管網(総延長:約26,000km)及び過去の上水管破損のデータ提供に関する契約をNWGと締結した。今後、各種データの収集・分析を通じて、2019年中の英国向けソフトウェア開発を目指す。

Fractaが開発したソフトウェア・サービスは水道管の過去の破損データや配管素材・使用年数と、土壌・気候・人口等の地理的データを組み合わせ、相関分析のアルゴリズムによって、水道管の破損確率や交換順序を導き出す。これにより水道管更新の最適化を実現し、中長期的に上水管網更新にかかる設備投資金額を大幅に削減する。

丸紅は1990年代より水事業に参画し、欧州、東南アジア、中南米における上下水道事業の他、水処理施設の建設工事請負・運転保守管理、長期契約に基づく造水・売水事業に至るまで幅広く事業を展開している。FractaはAIによる水道管の劣化予測技術を有し、既に全米18州の40を超える水道事業者に対し、水道管の更新投資を最適化するソフトウェア・サービスを提供している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識