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2019年05月23日

【流 通】東京都23区で発生する都市浸水をリアルタイムで予測するシステム開発


早稲田大学理工学術院の関根正人教授、東京大学地球観測データ統融合連携研究機構の喜連川優教授・生駒栄司特任准教授と山本昭夫特任助教、リモート・センシング技術センターの研究グループは、東京都23区で発生する都市浸水をリアルタイムで予測するシステムを開発し、社会実装を可能にした。

地球規模での気候変動の影響が顕著化してきており、未曾有の豪雨が発生すれば東京でも深刻な浸水の発生は避けられない状況となっている。今回の研究では東京都23区で発生する都市浸水をリアルタイムで予測するシステムを開発し、社会実装を可能にした。東京都23区を対象に、2019年6月末までに文部科学省のDIAS(データ統合・解析システム)(※)上で試行運用を開始する予定にしている。

※ DIAS
1980年代に東京大学生産技術研究所高木幹雄教授が中心となり開発を開始した地球環境データレポジトリから始まり、数多くのプロジェクトの支援を受けながら発展を続けてきた。2006 年度から国家基幹技術 海洋地球観測探索システム「データ統合・解析システム」として第I期プロジェクトを開始し、2010年度にはプロトタイプが開発された。これにより、世界で初めて多種多様かつ大容量な地球観測データ、気候変動予測データ等を統合的に組み合わせ、水循環や農業等の分野における気候変動の影響評価や適応策立案に資する科学的情報を提供するプラットフォームが実現した。2011年度からは「地球環境情報統融合プログラム(DIAS‐P)」と名称を変更し、第II期としてDIASを社会的、公共的インフラとして実用化するための更なる高度化、拡張が実施された。2016年度からは文部科学省委託事業「地球環境情報プラットフォーム構築推進プログラム」として第III期が開始され、気候変動適応・緩和等さまざまな社会課題の解決に貢献するアプリケーションの稼働とサービス提供を目指した、長期的安定的な社会基盤としてのシステム構築および運用が開始されている

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通