<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2019年05月07日

【知 識】カネカ 資生堂と生分解性ポリマーPHBHを用いた化粧品容器共同開発を開始


カネカは健康に加え深刻化する地球環境問題への科学技術による解決策を資生堂と協議し、持続可能で快適な社会を創造する価値の大切さで意見が一致した。そしてプラスチックによる海洋汚染問題への解決提案素材「カネカ生分解性ポリマーPHBH」(以下、PHBH)を用いた化粧品用容器を共同開発することで合意した。

プラスチック素材の製品は、便利で欠かせないものになっている一方で、適切な処理がなされないことによって、海中に漂うプラスチックが生態系や人々の健康へ影響を与える懸念が高まっている。このように環境に配慮した素材に関心が高まる中で、化粧品用の容器、包装材における環境負荷低減を継続的に行っている資生堂がPHBHの海水中で生分解する点を評価、両社は共同してPHBHを用いた製品の開発に取り組む。

PHBHはカネカが開発した100%植物由来のバイオポリマーで、幅広い環境下で優れた生分解性を有している。特に近年では、マイクロプラスチックによる海洋汚染が世界的な社会問題となっており、生態系への影響が懸念されていますが、PHBHは海水中で生分解する認証「OK Biodegradable MARINE(※)」を取得しており、海洋汚染低減に貢献する。

※ OK Biodegradable MARINE
海水中(30℃)で、生分解度が6ヵ月以内に90%以上になること。ベルギーに本部を置く、国際的な認証機関Vincotteより、2017年9月認証取得。Vincotteは2017年12月TUV AUSTRIA Belgium NV(◇)に認証業務を引き継いだ

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識