<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2019年03月27日

【知 識】東博と凸版印刷 VRで空海の立体曼荼羅を公開


空海が構想した立体曼荼羅を紐解くVR作品『空海 祈りの形』を特別展「国宝 東寺−空海と仏像曼荼羅」との連動企画として「TNM&TOPPAN ミュージアムシアター」にて3月27日より上演

東京国立博物館と凸版印刷は、真言宗総本山 教王護国寺(東寺)(以下 東寺)が所蔵する国宝16体、重要文化財5体の合計21体の仏像で構成される、弘法大師空海(以下 空海)が独自に構想した立体曼荼羅を再現するVR作品『空海 祈りの形』を製作した。

東京国立博物館で開催されている特別展「国宝 東寺−空海と仏像曼荼羅」の連携企画として、同館東洋館内「TNM&TOPPAN ミュージアムシアター」で2019年3月27日から上演する。

『空海 祈りの形』では、空海が日本で完成させた真言密教の歴史と、東寺講堂に安置されている平安時代前期に作られた密教彫刻の最高傑作である立体曼荼羅を紹介する。21体の仏像について立体形状計測と高精細デジタル撮影によるデジタルアーカイブを実施し、凸版印刷のVR技術で仏像すべてを高精細に再現することで、現地では見ることが困難な角度や位置から1体1体を拡大するなど、VRならではの視点で立体曼荼羅を鑑賞できる。

東寺講堂の立体曼荼羅は、密教の教えを広めるために建立した講堂に、最上位の仏とされる大日如来を中心として四方に4体の如来を配した五智如来(重要文化財)と、その右側に金剛波羅蜜菩薩を中心にした五大菩薩(国宝)、左側に不動明王を中心にした五大明王(国宝)、四方には四天王と梵天、帝釈天(いずれも国宝)が諸尊を守るように配されている。空海が言葉では伝えにくい密教の教えを視覚的に表す21体の仏像で構成される立体曼荼羅として構想された。平安時代前期の密教彫刻の最高傑作とされている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識