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2019年03月29日

【アジア】日鉄住金物産 インド・パンジャブ州立農業大学との綿花の共同研究開始

日鉄住金物産はインドのパンジャブ州立農業大学(以下 PAU)と発色性の高い綿花の共同開発を開始する。

東京農工大学講師の鈴木栄博士による植物における組織培養技術、色素生合成に関する遺伝子単離・解析技術などの基礎研究に基づき、従来にない発色性の高い綿花(赤、黄色など)を、主要な綿花生産国であるインドに充実した研究施設・農場保有するPAUと日鉄住金物産が共同で研究を開始する。

本来、綿花は白色の実をつけるが、共同研究では赤や黄色など従来にない発色性の高い実をつける綿花を開発する。それにより通常の衣料品製造に必要な染色工程を必要としない糸、生地、衣料品が生産できる。共同研究では2024年までに大規模での栽培が可能な種子を生み出すことを目標にしている。

日鉄住金物産の繊維事業本部は、アパレル製品のサプライチェーンにおけるサステナビリティへの取り組みを強化している。共同研究で開発された綿花が実用化されれば、染色作業で発生する廃液を出すことなく、環境にやさしい衣料品を生産・供給することが可能になる。同社は衣料品を供給する商社として、より環境にやさしいサプライチェーンの構築を目指しさらなる社会貢献を果たす。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア