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2019年03月14日

【知 識】理経 神戸市と土砂災害VRの実証開発・防災研修を実施


理経は、神戸市が国内自治体初の地域課題解決プロジェクト 「Urban Innovation KOBE(※)」平成30年度下半期テーマ「土砂災害VRの実証開発」の研究開発チームとして採択され、土砂災害VRの実証開発ならびに防災研修を実施する。研修ではVRを活用することにより、研修参加者が臨場感のある土石流の様子を体験することを通じて土砂災害の危険性を理解し、防災意識の向上をはかる。

2018年夏、西日本は「西日本豪雨」や台風12号・21号と度重なる災害により、近畿地方から中国地方を含む、幅広い地域で被害が発生した。神戸市でも、土石流災害により灘区篠原台などで重大な被害に見舞われた。しかしながら被災後に神戸新聞が実施したアンケートによると、避難率は約5%に留まっており、市民の防災意識に大きな向上の余地があることも明らかとなった。避難体験VRなどの防災・災害対策の知見をもつ理経は神戸市と協働し、神戸市民を対象とし全国初となる土砂災害VRを活用した防災研修を実施する。

VRによる防災訓練は、目新しさから若・中年層の防災学習への興味を高め、没入感や臨場感により参加者に意識改革を促せること、参加者が、訓練時の行動選択に対し即時にフィードバックが得られることから、神戸市民の防災意識の維持向上および市民の被災を最小化することに大きく貢献できると期待されている。今後、理経は課題を所管する担当課とともに、サービスの協働開発から試行導入・実証実験に取り組み、サービス提供を目指す。


※「Urban Innovation KOBE」
2017年度に神戸市がスタートした取り組みで、柔軟な発想や優れた技術力を持つスタートアップ・ベンチャー企業と、社会・地域課題のことを詳しく知る市職員が協働することで、市民にとって最適な解決手法を見出し、サービスの構築・実証を目指している

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識