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2019年02月19日

【環 境】荏原環境プラント ごみ識別AI搭載の自動クレーンシステム運用開始


荏原環境プラントは熟練運転員の眼を代替するごみ識別AIを搭載した自動クレーンシステムをRidge-iと共同開発し、実証実験の結果を受けて運用を開始した。

ごみ焼却施設では、排ガス性状やごみ発電の安定化において燃焼の安定化は重要である。ごみピット(以下,ピット)内のごみ性状を均一化する撹拌や、特殊ごみの退避等のクレーン操作が必要になる。そのため、現在は運転員が視覚的にごみ性状を認識し、適時クレーンを操作し燃焼の安定化を図っている。燃焼安定化を進めるために、運転員の技量の差、将来に向けた人に依存する作業の低減が必要と考え、クレーン作業において人に依存しない自動化の開発を進めてきた。

今回運用を開始したシステムは、カメラで捉えたピット内のごみ状況をAIでごみの撹拌状況などを識別し、高度制御装置でピット内のクレーン操作を判断し、クレーンを自動運転する。 自動化開発にあたっては、この「運転員の眼」を代替することが重要課題とされていた。そこで画像解析技術に定評のあるRidge-iと共同で、ディープラーニング(深層学習)を用いたごみ識別AIの開発を行ってきた。多種多様なごみを識別するだけでなく、ごみ袋の破れ具合までも見極める最先端のAIによりごみ状況を精緻に識別可能にしたことで、従来の自動クレーンでは困難であった「燃焼に適したごみを識別した上で炉に投入する」ことや、「特殊ごみ(大量に炉に投入すると機器や燃焼に悪影響の出るごみ)を識別し適切に対処する」ことが可能となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】