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2019年02月08日

【物 流】イーパー 置き配バッグで再配達率大幅減


物流系ITベンチャーのイーパーは、2018年12月の1ヶ月間、東京都杉並区1,000世帯で実施した置き配(※)バッグOKIPPA(オキッパ)の実証実験結果を公表した。この実験は日本郵便と共同で実施しており、実証結果では再配達率が61%減となったことが明らかになった。
 
今回実施した実証実験の参加者1,000世帯の居住形態は、集合住宅55.0%、戸建45.0%と集合住宅と戸建住宅の両環境を同時に対象とした個人向け宅配ボックス実証実験としては、過去最大規模で、参加者の中心は30代〜40代(全体の72%)となり、その半数が共働き世帯であった。

実験期間中には約6,000個の宅配物が配送され、参加者の初回配送時不在率は約51%であった。これは国土交通省が発表している都内再配達率16.4%と比較して非常に高く、参加者の通販サイト(主に物販)の利用頻度が、明らかに週1回以上利用するヘビーユーザーが多かったことが起因している。しかし、OKIPPAを設置したことで期間中の再配達を最大61%削減することに成功した。期間中は盗難やいたずら等の問題もなかった。なお、約4割の再配達が残った要因としては、歳暮シーズンで宅配ボックス預入不可の食料品が多かったことや年末で大型荷物が比較的多くなっていたことが挙げられる。

実験終了後の満足度調査(0~100点評価)で、参加者は一部認知度・所有率が高まった際の盗難リスクについて懸念する声も挙がったが、過半数が80点以上と高い評価を下した。配達担当の社員についても94%がOKIPPAの普及を望むと回答した。

※ 置き配
置き場所を指定することで、不在て?も宅配物を受け取ることができる配送方法

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 荷主企業