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2019年02月04日

【環 境】川崎重工業 20万トン級の大型LNG燃料ばら積み運搬船を開発


川崎重工業は液化天然ガス(LNG)を燃料とする20万トン級ばら積み運搬船の開発を完了し、LNG燃料を使用する場合に適合が求められるIGFコードおよび船級規則に基づいた設計基本承認を日本海事協会から取得した。

国際海事機関による各種排ガス規制強化が進む中、海運業界では一般的に利用されてきた重油に代わるLNG燃料などのクリーンな燃料の利用に大きな期待と注目が集まっている。

このような環境下において川崎重工業は、長年のLNG運搬船の建造で培った技術力をベースに、平成28(2016)年に引き渡した世界初のLNG燃料推進の自動車運搬船、LNGバンカリング船の開発で得た豊富なLNG関連の応用技術、さらに今回の承認取得で得られた最新の国際規則に適合したLNG燃料推進船の技術や知見を活かすことで、設計や建造を円滑に進めることができるとともに、他の様々な種類の船舶への展開が可能となる。

今回開発した船舶はLNG燃料タンクを船尾の居住区域の後方に配置することで、貨物スペースを減少させることなく、油燃料の従来型船型と同様の大きさの貨物スペースを確保している。また、二元燃料に対応した低速ディーセル機関を採用し、LNG使用時は、排気ガス中の二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、粒子状物質(PM)の排出量を大幅に削減することが可能で、EEDI規制のフェーズ3を達成できる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境