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2019年01月31日

【物 流】国交省 ダブル連結トラックの本格導入をスタート


国土交通省が「生産性革命プロジェクト」に位置付け、かねてより実証実験を進めてきたダブル連結トラックが、平成31(2019)年1月29日より新東名間(海老名〜豊田東)を中心に、本格導入された。実証実験により省人化の効果や安全性等が確認されたため、特殊車両通行の許可基準を緩和して実現した。

通常の大型トラックに比べ車両の全長が21mを超えるダブル連結トラックは、ドライバーの数を約5割削減できるため、現状の深刻なドライバー不足への対策になる。燃料消費量やCO2も約4割削減されるなど、環境負荷低減にも効果を発揮する。また安定性についても1走行車両毎の速度は大型トラックとダブル連結トラックの速度差はほぼ同程度、カーブ区間中の急ブレーキも発生せず、左右加速度データも横揺れやふらつきは実験では確認されていない。

実証実験での安全な通行等の観点から、新東名間(海老名〜豊田東)が主な経路とする車両かつETC2.0を装着しているものに限り、特殊車両通行許可に関する長さの上限を21mから25mに緩和できる。

ただし、通行に当たっては、ドライバーの資格や経験(大型自動車免許を5年以上保有及び牽引免許を5年以上保有している等)が必要で、危険物貨物や動物等は積載できない等条件が設けられている。

今後はダブル連結トラックの利用促進に向けて、高速道路SA・PAでの優先駐車マスの整備や物流事業者のニーズを踏まえた対象経路の拡充等の実施も予定されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連