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2019年01月24日

【物 流】クラリオン 自動遠隔出庫システムを開発


クラリオンは自動遠隔出庫システム「Long Range Summon(ロング レンジ サモン)」を開発した。Long Range Summonは長距離の自動遠隔出庫を実現するシステムで、クラリオン独自の外界認識技術、コネクテッド技術、位置情報制御技術、ユーザビリティに富んだHMIと、日立オートモティブシステムズのステアリング、ブレーキ等のアクチュエーターを制御する車両統合制御技術を連携させ開発された。中でもシステムを構成する上で主軸となる技術は「センサーフュージョン技術」と、コネクテッド技術と位置情報技術の「統合技術」となる。

Long Range Summonによる自動遠隔出庫の流れは次の通り。

1)入庫時に駐車場内の周辺環境及び経路、外界情報を記憶
2)出庫時、ドライバーがスマートフォン上の「車両呼び出しボタン」を押下すると、スマートフォン上の位置情報と車両の記憶情報を元に自動出庫を開始
3)センサーフュージョン技術を基に走行可能領域を特定し、ユーザーの待機位置まで駐車場内を自動走行

なお、自動走行の際はセンサーフュージョン技術により走行経路上に障害物がある場合は回避できる。今回導入されたサーバーは認証と出庫要求通知機能のみで構成されており、他車両の監視や車両運行制御を行う管理機能の追加も可能となっている。使用場所は、海外の大規模駐車場が想定されており、入庫時に記憶させた駐車環境をベースに、ユーザー位置までスマートフォンで自動で呼び寄せることができる。建物の出入り口付近等、人目に付く場所での乗車は防犯効果にも繋がり、また低温時・荒天時等でも寒さや濡れることを回避し、ドライバーへの快適な環境提供に繋げる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| IT関連