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2019年01月18日

【流 通】凸版印刷 AIで病院内施設見守りサービスを開発・実証実験開始


凸版印刷は、LPWA(低消費電力広域ネットワーク)規格 ZETA(ゼタ ※1)を活用し、センサー検知とAIにより病院内施設のトイレやシャワー室・風呂などの個室における転倒や利用状況などを可視化できる医療施設向け見守りサービスを開発した。

2019年1月初旬より埼玉県総合リハビリテーションセンターの個室トイレで実証実験を実施する。

このサービスは、医療施設のトイレやシャワー室・お風呂などの個室内に人感センサー・開閉センサーなどを組み合わせて設置し、利用者の動きや扉の開閉状況を検知することで、転倒などの利用状況の把握ができる。センサーで検知した情報はクラウド又はオンプレミス(※2)上に蓄積され、ナースステーションなど別の場所に設置されたPC上で確認できる。ZETAの活用により、ワイヤレス医療機器などに使用される既存の通信帯域と異なる帯域での通信が実現するため、診療や看護に支障をきたさず電波干渉を防ぐことができ、医療施設内での導入に適している。

また、AIを活用することにより蓄積された緊急時の検知パターンを学習しサービスの精度を高め、緊急時の早期発見を可能にする。従来、外から状況を把握するのが難しかった医療施設内の個室で、患者の体調急変につながるインシデントや個室の長時間利用の把握を実現する。

※1 ZETA
ZiFiSense が開発した超狭帯域(UNB: Ultra Narrow Band)による多チャンネルでの通信、メッシュネットワークによる広域での分散アクセス、双方向での低消費電力通信が可能といった特長を持つ、IoTに適した最新のLPWA(Low Power Wide Area)ネットワーク規格LPWA の規格のひとつである ZETA は、中継器を多段に経由するマルチホップ形式の通信を行うことで、他のLPWAと比べ、基地局の設置を少なくでき、低コストでの運用が可能な方式として注目されている

※2 オンプレミス
自社でサーバなどハードウェアを設置・導入し、管理・運用する形態。 ZETA はクラウド上に用意された ZETA サーバの活用が前提となる為、オンプレミスを利用する場合は他のネットワーク規格も含めて現場に合ったシステム構成を検討する

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通