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2019年01月11日

【知 識】ベネッセとコドモン 保育所・保護者向け支援とコンテンツ提供を開始


ベネッセコーポレーション(以下 ベネッセ)は、コドモンとの間で、相互に協力して保育所領域における事業を強化していく旨の業務提携契約を締結した。これにより、ベネッセは2019年度よりコドモンが展開する保育業務支援システム「CoDMON(コドモン)」と連携した保育所と保護者支援サービスを開始する。

厚生労働省が公表した2017年の「国民生活基礎調査」によると、働く母親の割合がはじめて7割を超え、育児支援はますます重要な社会課題となっている。一方、保育現場では待機児童の増加や保育士の不足、日常業務でのIT導入の遅れなどにより業務負荷など多くの課題を抱えている。また、2018年4月から施行された「保育所保育指針」では、幼児教育において育みたい資質・能力が示され、遊びを通じた総合的な指導により小学校以降の育ちにつながる力の育成がより一層求められることになった。

コドモンはIT技術の導入で保育所での保育の質を向上させることを目的とした保育業務支援システム「CoDMON」の開発・運営を行っている。「CoDMON」は保育士の事務処理から保護者との連絡共有などを支援する情報システムで、現在、全国約2,000園に導入されている。また、保育士の業務効率化に加えて、育児情報の提供や育児用品のシェアリングサービスなど、保護者向けサービスの拡大も検討中している。

ベネッセは、創刊25周年を迎える妊娠・出産・育児情報誌「たまごクラブ」「ひよこクラブ」や、働く母親向け雑誌「bizmom(ビズマム)」、関連WEBサイト・スマートフォン用アプリ等を通して、出産・育児を支援するメディア事業のほか、ベネッセ教育総合研究所では、乳幼児を対象とした各種研究の実施や、幼稚園・保育所向けの保育情報誌「これからの幼児教育」の発行など、保育にまつわる研究・サービスを展開している。また、保育現場である幼稚園・保育所領域での育児支援事業について検討を重ねてきた。

今回、コドモンの保育業務支援システムのノウハウと、ベネッセの育児支援・幼児教育に関する様々な知見とを組み合わせ、家庭と保育所を連携させた育児環境の向上実現に向けたサービスを拡充したいという両社の考えが一致し、提携が実現した。これにより、両社は2019年度より連携して、保育所と保護者支援サービスを提供する。具体的には「CoDMON」上で、新しい保育所保育指針で求められる教育的視点を盛り込んだ教務支援サービス、例えば「月案作成」や「ドキュメント作成」機能などの強化、園や保護者向けに発達段階に応じた子育て情報の提供を予定している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識