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2018年12月12日

【流 通】東急建設とテノック 地盤改良リアルタイム施工管理システムを開発


東急建設とテノックスは、深層混合処理工法による地盤改良工事を対象に施工位置と施工機械の攪拌混合回数や固化材添加量などの施工情報をリアルタイムに一元管理できるシステムを共同開発し、東京都市大学国際学生寮計画新築工事の現場に導入した。

「地盤改良リアルタイム施工管理システム」により、施工の元請会社が主体的に管理する施工位置情報と地盤改良の専門工事会社が主体的に管理する施工情報をリアルタイムに連携することで、工事進捗や施工状況をどこでも複眼的に把握することが可能となり、早期の問題発見や迅速な対応が実現する。また、施工位置の誘導作業や帳票整理などの作業を大幅に削減できるため、施工現場の働き方改革にも貢献する。

地盤中の目に見えない地業工事を適正な品質で施工するためには、施工中に発生する問題に迅速かつ的確に対応する必要がある。現状は地盤改良の専門工事会社が持つ施工管理装置の記録データを元請会社がリアルタイムに把握できる仕組みとなっていないため、施工中に直面する地層の急激な変化や地中障害の発現等を共有できず、対策工事の遅延につながることがあった。

この課題を元請会社と専門工事会社の共通の課題として捉え、東急建設とテノックスは2016年度から共同で地盤改良リアルタイム施工管理システムの開発に取り組んできた。システム開発は、2018年1月より東急建設が開発したトプコン社製杭ナビを用いた地盤改良位置誘導機能の確認実験を開始し、2現場での実証実験を経て、施工位置の誘導作業を効率化できることを確認した。

その後、テノックスが開発した施工管理装置から各種施工情報をリアルタイムに出力する機能を加え、2018年7月に東京都市大学国際学生寮計画新築工事において、位置情報と連携した施工管理システムとして試験導入を行った。このシステムを工事施工管理者や設計監理者で運用した結果、工事事務所で施工の進捗が把握できるため、工事立会のタイミングロス低減に効果があり、施工中の計画変更にも迅速な対応が可能になった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通