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2018年11月07日

【物 流】エバートロン 革新的な鮮度維持技術による生鮮食品輸出実証プロジェクト開始


エバートロンは7つの機関と協力し、日本の生鮮食品輸出拡大に向けた革新的鮮度維持技術の輸出実証プロジェクトを平成30(2018)年11月2日に開始した。

プロジェクト開始の背景には、昨今の海外における和食ブームに伴う日本の食材への注目の高まりがある。政府としても農林水産物・食品の輸出額を2019年には1兆円を目標に掲げ、国産生鮮食品においても今後更なる輸出拡大が見込まれている。しかし、従来のコールドチェーン技術では海外の消費者に届くまでに鮮度劣化が起こり、品質の低下が課題となっている。これを解消するために、エバートロンは鮮度維持装置「Freshtron(フレッシュトロン)」を開発した。

フレッシュトロンは食材内の水分の分子結合構造を変化させることで鮮度を維持する電波を採用した鮮度維持装置で、食材を数十分装置内に入れておくと食材自身が鮮度を維持する体質に変わる。この装置を用いて生産地で食材を処理することで、通常の冷蔵車による輸送でも鮮度が維持できる。また効果は1ヶ月ほど維持できるため、他の輸送手段よりも時間のかかる船舶輸送も可能となる。

そのほか、大阪大学が開発した食材の表面を殺菌する「超酸素水」、食材の保管環境を適切に管理する「鮮度維持袋」も用いて国産生鮮食品の鮮度を維持したまま海外の消費者まで届ける実証実験を行う。エバートロンと7機関の具体的な役割と取組みは以下の通り。

[農産物の確保]
 全国農業協同組合連合会
[鮮度維持処理]
 エバートロン
 大阪大学産業科学研究所
[物流]
 豊田通商
 凸版印刷
 パナソニック アプライアンス社
[評価]
 オークラ ニッコーホテルマネジメント
 大阪大学産業科学研究所
 三重大学
 全国農業協同組合連合会

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 国際物流